~税込経理vs税抜経理~ 得する選び方
税込み30万円のパソコンを買った。これって今期の経費になる?
・・・実は、この質問に対する答えは、会社の消費税の経理方式が「税込」か「税抜」かで変わります。

1.そもそも何が違う?2つの経理方式
例えば、「11,000円(税込)の商品仕入」をする場合、税込経理を採用している会社は仕入高11,000円と計するのに対し、
税抜経理を採用している会社では仕入高は10,000円として計上します。

2.【実利編】30万円(※)の判定で当期納税額に差が出る
中小企業には、30万円未満(※)の備品を一括で経費にできる、「少額資産の特例」制度があります。
ここで、2つの経理方式の差が表れます。
冒頭の質問「税込み30万円のパソコンを買った。これって今期の経費になる?」に対する答えは以下の通りになります。
※ 令和8年4月1日取得分より、少額資産の特例対象は30万円未満から40万円未満に改定される予定です。
- 税込経理を採用している場合は、「全額経費」にはなりません。
⇒パソコンの本体価格は300,000円と計算されるため、少額資産の特例制度が適用できなく
なります。資産計上をして、毎年減価償却をすることになります。
- 税抜経理を採用している場合は、一括で「全額経費」になります。
⇒パソコンの本体価格は消費税を抜いた272,727円と計算されるため、少額資産の特例制度
を適用することができ、全額がその年の経費になります。
3.【分析編】会社の真の経営状態を見誤らないために
経理方式の違いで、決算書の見栄えも大きく変わります。
税込経理は、売上にも経費にも消費税が含まれます。
つまり、消費税率が上がれば、何もしていなくても「売上が増えた」ように見えてしまいます。
一方で、税抜経理は純粋な商品の代金だけが並びます。
そのため、税抜経理を選択することで、期中でも正確な売上高や粗利率を把握することができるのです。
ご不明点などございましたら弊所担当者までお申し付けください。
(文責:大城麻鈴)
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